グループ展『花と混凝土』

『視覚』『聴覚』『触覚』『味覚』『嗅覚』
五感をテーマにした展示になります。

5つのテーマで紡がれた、
replica 綱島氏と、florist 柴野氏のグループ展になっております。
『視覚』を題材にした展示
 現実の花もフィルターを置くことで、抽象画のように見えてしまう。高価な絵画もそのように見えてしまうのではないか。(柴野氏)
 ここでは、綱島氏がそれぞれの活動基盤であるブランド名のプレートを作成、展示。自身のブランドはロゴなどで良く目ににするが彫ることで、よりそれを実感した。また陰影が生まれ『ここに存在している』と印象を強く残した。(綱島氏)
柴野氏『sumroom』
綱島氏『replica』
『聴覚』を題材にした展示
 古いレコードプレイヤーに、花を装飾した作品。とその片端に添えられる朽ちたコンクリートの柱。
 レコードは聴くことを表し、人が最も集中できるとされているTempo116でメトロームの音が流れる。
『番外編』
 鎌倉で採取した木の根に、球根を添えた作品。この作品は来場された方が自由に触っていただき、思い思いに配置を変えていただくことで自分だけの作品を作り上げていただきました。
『触覚』を題材にした展示
 吊るされた4つのコンクリートプレートは、会場全体にその存在感を伝える作品。
 表面にはそれぞれ異なる硬さを表現した紋様が施されており、自由に触れていただいた。
 普段固い印象のコンクリートが柔らかい印象だったら、そしてそれを触ったらやっぱり固かった。でも丸みを帯びたその感触は今までコンクリートからは感じたことがない。そんな裏切りの連続を見た人に与えたかった作品になります。(綱島氏)
『味覚』『嗅覚』を題材にした展示
テーブルに整然と並べられたカトラリー。
中央には皿に盛られた花。
食べることへの狂気性と、柑橘類の香りの展示。
 その周りにはキャラクター感を与えるオブジェを配置。
『番外編-2』
 コンクリートの壁掛け作品です。
 壁にかけて鑑賞するのは、絵画以外でもできます。しかも私の作品は触れることができる。風化・軋みをテーマにした作品に触れその質感の違いを感じることもできる作品です。(綱島氏)
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 今回の展示は、というか前回もだが。
 あくまで花が美しく見えるための要因の一つとして作品を添えるように展示した。
 ただ前回と大きく違う点は、コンクリートの作品は、全て会場で触ることができたという点。通常の展示会などで触れることができる作品はほぼないと思います。

 触れればその時の情景などはより覚えてもらいやすくなるかと思います。だからこそ通常販売している作品同様に表面処理をこだわり作成しました。
replica 綱島